差別と区別は、似ているようですが全く違います。 区別というのは、特徴や属性によって分けることです。 例えば、「赤と黒」とか「男と女」とか「日本人と韓国人」とかいうように、「赤と黒」は色の違い、「男と女」は性別の違い、「日本人と韓国人」は国籍の違い、つまり区別です。 ところが、「女より男のほうが偉い」「韓国人より日本人が偉い」となると、これはもう差別といえます。 |
部落解放運動は、1922年3月3日に京都・岡崎公会堂で「全国水平社」が創立されました。それまでにあった部落の住民に対する同情と融和は、問題の解決にならないと、そして差別を受けている部落の住民自身の運動によって差別をなくそうと立ち上がりました。 そうしたことから、戦後になって部落解放同盟への名称の変更がなされましたが、運動は現在にまで続いています。具体的には、部落にある差別の劣悪な実態を解消するための取り組みや差別事件を通じて教育や啓発の推進を図っています。 |
差別というと「意識」とか「付き合い」という風に考えます。しかし、これは全てではありません。国連の世界人権宣言を見ても実態として職業や教育、生活・・・など、あらゆる面で差別を受けているのと同時に、差別によって具体的な低位な実態が作られていることが指摘されています。 部落問題を考えても「市民的権利」が著しく侵害されているのです。 さらに大事なことは、部落問題が存在するということは、さまざまな人権問題も存在しているということです。 差別があることは、当事者はもちろんのこと、すべての人にとっても不幸なことです。 |
詳細な調査が十分されていませんが、昔は、6000部落300万人と言われてきました。その所在も西日本だけでなく東北地方にも点在しており、部落と同様の状態に置かれている地域も全国的に相当数あるといわれています。 外国へ行くと、これは日本固有の差別であり、極めて不思議な問題だそうです。いわゆる民族や人種、皮膚の色そして宗教のいずれにも属さない差別です。 似たような問題が、韓国・朝鮮、中国にもあるといわれています。さらに、民族と宗教が複雑に絡み合った問題としてインドのカースト制度があります。 |
部落問題について、スペースの都合上書ききれていません。 もっと詳しく知りたい方や、疑問がある方は ヒューマンライツわかやままでお問合わせ下さいませ。 お問い合わせはこちら |