障がい者差別問題について
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「部落」または、「同和地区」といいます。 差別を受けてきた地域をさします。 そして、地域あるいはその地域の住民は、これ迄様々な差別を受け、仕事・居住・教育・通婚をはじめとする市民的権利が著しく侵害されてきました。 現在では、地域の劣悪な実態を解決するための同和対策事業の実施や偏見や差別意識をなくするための教育啓発が取り組まれてきた結果、相当の成果が上がったといわれてきています。 |
残念ながら、差別事件の状況を見ると依然としてさまざまな場面で起きており、近年ではインターネットの書き込みや落書きが急増しています。 また、最近の長期不況の中で、産業就労の状況は最悪状態になっています。つまり、現在もなお、部落差別は厳しいといえるのです。 |
封建時代の身分制度は、明治になっていわゆる「解放令」によって、なくなったように考えられています。 しかし、明治政府の脱亜入欧政策(富国強兵・殖産興業)と、近代国家をめざすために国民教育・納税・徴兵らの義務を科し、新たに身分制度(華族・士族・平民)が作られました。そして、封建時代の最底辺の身分に置かれていた人びとを「新平民」として組み込んだのです。 この事によって、差別意識をそのままに新たな国民の義務によって部落の人びとは更に困難な状況に置かれました。つまり、明治に「部落問題」という社会問題として再編されました。そして、現在もなお残されているのです。 以上のことから、部落問題は自然に生まれたものではなく、人為的に作られ現在に至っています。 |
難しい問題です。 以前にも『部落地名総鑑』という図書が、部落の住民を就職や結婚から排除するための身元調査のために作られ売買されるという事件がありました。 最近でも、興信所や司法書士などの特権(職務上請求用紙の使用)を悪用した身元調査がされていたり、地区外に引っ越した家の塀に「部落民の家」と落書きされるということがありました。 部落差別は、部落とそこに住む住民、さらに出身者にまで及んで差別されているのです。また、結婚についても、部落出身者ということがついてまわり、差別をうけたり、そのことが原因で離婚したという報告が多くあります。 |
これは「寝た子を起こすな」という考えです。 子どもは何も知らないから、わざわざ教えなくても・・・。 運動で派手に騒ぐからかえって・・・。ということでしょう。 でもそれは、大きな誤りです。 現実の私たちが住む社会の中に、先にも述べたように差別があります。 そして、私たちは、知らず知らずにそうした考え・偏見をもってしまうのです。 私たちは、直接「部落」について何にも知らないのに、間違った考えをもってしまっている場合が多いわけです。そうした時に、正しい考え方や意識をもつことが必要です。 また、部落解放運動は、差別されてきた当事者たちの訴えです。 そのことから、大きな成果があげられてきました。 子どもは決して寝ていないのです。 ほっとけば・・・という考えは、結局差別はあっても良いという考えに通じています。 |