トップへ トップへ  当NPO概況  資料  リンク
イベント情報 投稿記事 狭山事件 差別事件 クローブアップ オススメ コラム

学校とダリットの村


農村部の学校を訪問し、授業風景を見ることが出来ました。
教室が三つばかりの小さな公立学校です。
児童の多い時は、椅子が足らず地面に座らなければならないそうです。

その後、ダリットの村へ河原を車で移動しました。
実は河原だと思っていた所は乾季で干上がった川底なのです。

子どもたちは乾季には歩いて学校へ行けるのですが、雨季には学校に行くことができなくなってしまうそうです。

この村でもダリットには厳しい状況があります。
ダリットの人たちと他カーストの人たちが住むエリアが分かれていて、同じだけ税金を払っているのに、貯水タンクや医療施設を使っているのは上位カーストだけという実態があります。


子どもたちとの交流


毎日、子どもたちがSREDのセンターにやってきます。

学校へいけない子。

近くのレンガを作る現場に両親が働きに行っている子。

学校へ行く前に寄る子。

色々な事情を抱えている子どもたちです。


そこでは子ども会が展開されています。
絵を描いたり、歌を歌ったり、勉強したりと様々な取組みが行われています。

「子どもたちみんなと一緒に何かやってください。」というファティマさんの提案で、私たちは持ってきた折り紙で遊ぶことにしました。

子どもたちと活動するのはお任せとばかりに、紙風船と紙飛行機を作っていくのですが、ことばが通じないのでなかなかたいへん。
身振り手振りを交えながら折り方を教えていきます。
子どもたちも折り紙ははじめてみたいで戸惑っていましたが、だんだん出来上がってくると、笑顔があふれてきます。
最後には紙風船で遊んだり、飛行機を飛ばしたり、大はしゃぎになりました。



紙飛行機飛ばし大会の様子
すると、ファティマさんから「明日もよろしくね。100人ぐらい来るかも。」という言葉。
折り紙を使ってしまったので、持ってきたノートを一枚ずつにさばき、それで紙飛行機を作ることにしました。
折りあげた紙飛行機に絵や言葉を書いて出来上がりです。
その後、誰の紙飛行機が一番遠くまで飛ぶかの大紙飛行機飛ばし大会。
子どもたちの歓声と輝いた笑顔が一杯です。
子どもたちが歌やスキット(寸劇)を披露してくれました。
すべてがダリットのおかれている状況に立ち向かっていこうという内容です。
これらを通して子どもたちに差別と闘うことを教えているそうです。

一番遠くまで飛んだ紙飛行機には「インドが好きだ。みんな同じ血が流れているのに、差別はおかしい。差別のない世界を。」いう言葉が書かれていました。

確実に子どもたちは育っていると感じました。



更 新 情 報







担当からのコメント