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鹿児島事務局研修

渡部 伊珠美
5月14、15日と二日間鹿児島へ行きました。
知覧特攻隊のあった場所へ行く為、知覧の地を訪れました。
今は、戦争の悲惨さも無く、茶畑が続き、一面緑色のきれいな風景でした。

その後、知覧特攻平和会館へ着き1時間ほど自由に見学しました。
平和公園には特攻銅像「とこしえに」と、母の像「やすらかに」が建てられており、戦闘機が展示されていました。
そして、襲撃に出る前に特攻隊員たちが過ごした屋根の低い三角兵舎、平和の鐘などもありました。

平和会館に入ると1,000名を上回る亡くなられた特攻隊員の出撃した月日の入った写真や遺品、大切な人へ残した最後の手紙、親に対する感謝の気持ちなどが、つづられていました。
その文面からは、平和を願い訴える遺書だと私は思いました。
まだ生まれて十数年しか生きていないのに、このような思いをしなくてはいけなかった当時の戦争は簡単に人の将来・命を奪い、残された家族の悲しみなど考えようともしない卑劣なものだと感じました。

その後、特攻隊員の母・鳥濱 トメさんが経営していた富谷食堂を訪れました。
そこには特攻機地で見た特攻隊員の表情とは違うまだ青年である姿がトメさんを母と慕い、皆を我が子のように思うトメさんとの大切なホタル食堂がありました。

私は、一昨々年初めて沖縄の戦争跡地を訪れ、とてもショックであると共に、自分が生まれた時代とはなんて平和だろうと思いました。
また、今年は鹿児島の知覧に来て今度は、こんな幼くして国の為にと特攻=死を命じられ、それでも皆の平和のためにと、飛び立った後に帰る事の無かった命を通じて、戦争は起こしてはいけないことだと思いました。

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