冒頭にも述べましたが、外国の場合の考え方と相当なひらきがあり、相当な問題があります。 問題の第1は、高齢者や「障がい者」の介護が、ほとんど家族に任せてきたことです。 この背景には「家族の恥」という社会意識があります。 このために公的な取り組みを大きく遅らせてきた原因にもなっています。 第2は、「障がい者」を収容や隔離の対象と見ていたことです。 この背景には、「やっかいもの」「危険」という意識があります。 第3に、権利性が極めて希薄なことです。 本人の意思とは別の周りの者や行政が様々ことを決定し、押し付けてきました。 こうしたことから、いま徐々に変わろうとしています。 |
そのためには、まず皆の意識や価値観をかえることです。 次に、地域を変えることです。 そして行政や施策のあり方、つまり社会のシステムを変えることです。 私たちの住む社会・街には、実に様々なひとが暮らしています。 そして、それらすべての人ひとり一人が、その尊厳を無条件で認められ安心して生活できる状態をつくりあげなければなりません。 |