僕たちは、8月の1日に、Aへ見学しに行きました。Aは、お年寄りが通っている所です。
中に入ってみると、ロビーの所にはたくさんの工夫がありました。一つ目は自動販売機です。ボタンをおす所が低いので車いすからでもおすことができるし値段もくぎりがついているので、買いやすいのでいいと思ったし、二つ目は、公衆電話です。いすがおいてあり座りながら話せるので長い時間たってなくてもいいし、音の大きさを変えるスピーカーがあったのでとても聞きやすいと思います。
はじめに、各班ごとに分かれて仕事をしました。その中で一番苦労したのは、お年寄りにプリンを食べさせたことです。そのお年寄りは、手が使えないので、僕がスプーンを持って口に入れたのがとても苦労しました。
次にゴミを見ました。ゴミを見て気づいたことは、僕は最初、ほこりが一番多いと思ったけど、一番多かったのは、紙オムツでした。
次に、洗たく物を見ました。服がとてもありました。お年寄りは、服を何枚も着ているので、洗たくする人はとても大変でした。朝が終わり昼に入りました。昼は、お年寄りとレクをしました。ほとんどの人は手をたたいたりしゃべっていたのでよかったけど、何もしていない人も少しいました。その人達は、耳が遠く反応が出来にくい人たちでした。普通の生活が出来ない人達は本当に可愛そうでした。
僕は、Aでお年寄りのことについてたくさん学びました。大人になったら福祉関係について働きたいと思いました。
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鳥居賀柄子先生の評
Hさんは、Aでの見学を通して、自動販売機のボタンの位置や公衆電話のそばのいすなど、お年寄りが使いやすいようにいろいろな工夫がされていることや、オムツのごみや洗濯物が多いことも、知ることができましたね。また、実際の体験を通じて、プリンを食べさせることの難しさやレクリエーションの進め方の難しさにも気づくことができましたね。
福祉施設での体験学習があったからこそ、施設やお年寄りの様子をつかむことができたので、Hにとって、とてもだいじな学習になったと思います。
そして、大人になったら、福祉関係で働きたいと思ってくれている事は、とても頼もしく感じます。ぜひとも、その目標に向かって、がんばっていってほしいです。
作文の中に「普通の生活ができない人たちはかわいそう」という文がありました。元気でさまざまな活動のできるHさんから見ると、耳が聞こえにくかったり、食事も自分でできないお年寄りを見ていると、そう感じるのでしょうが、不自由なことがあっても、一生懸命生きている人たちです。「がんばって生きている人たちだ。少しでもすごしやすくなるように、自分にできることはないかなぁ。」との気持ちで、接していってもらいたいと願います。
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坂下義民先生の評
介護施設を訪問し、その中のさまざまな生活用品に対する工夫や利用者の立場に立った親切さに対し、驚きとともに素直に感動しています。そのことが筆者の学びにつながっているとともに、そこで生活する人たちに対する想いが、「大人になったら福祉関係に就いて働きたい」との思いにまで高めている点がたくましく感じました。
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