私たちの学校では、北学びという選択授業があります。私は、その中で「福祉」をやっています。福祉では、3つのことがあって、ボランティア、ごみ、地しんに分かれています。ボランティアでは、実際に施設へも行きました。
夏休みに、介護施設のAに、施設の見学や利用者さんのお手伝いをさせてもらいました。
とくに印象にのこっていることは、食事の介助です。一人ひとり食べるスピードがちがうので、それにあわせなくちゃいけません。私は、それが分からずに食べている時に食べ物を口の前まではこんだりしていて、あとからきいた話とべつのことをしていました。
あとから聞いた話では、食べている時は、飲みこむのをみてから食べものを口に運ぶと、介助されてるがわもいやな気持ちに、ならないということをききました。
私が介助している時、話にでてきたいけないことをけっこうしていて、相手の気持ちを考えて介助しないといけないと思いました。
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鳥居賀柄子先生の評
介護施設の様子については、話を聞いたり、調べたりすることである程度のことは把握できますが、実際に施設の中に入り、ともにすごす中でないとつかめないことがたくさんあると思います。
Tさんは、施設の見学やお手伝いを通じて、食事の介助で気をつけることを知り、相手の気持ちを考えて介助しなければならないことに気付いたのは、とてもよかったと思います。
この経験をきっかけに、さまざまな場面で、相手の気持ちをより考えられるTさんに成長していってほしいです。
作文の中では、お年寄りと触れ合って、特に印象に残った食事のことを書いていますが、他の場面でも感じたり、考えたりしたことがあったのではないでしょうか。そのあたりの内容をもう少し入れたほうが、最後の3行に書かれている気持ちがしっかり伝わってくると思います。
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坂下義民先生の評
介護体験に参加して、食事一つにしても、人それぞれ食べるスピードが違い、それにあわせていくことの大切さを学んでいますが、人は誰もが、自分中心に考えがちで、自身の普段のやり方やリズムが絶対であるかのように思いこみがちです。そうしたことは、人の注意を聞くだけでは改まることが少ないでしょうが、他者との関わりの中における体験学習によって、素直に人の説明に耳を傾けることができたのは立派です。
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