私が、この北学びで福祉に入った訳は、二つあります。
ひとつ目は、お年寄りの方と会話をするのが、前から苦手だったからです。小学校の時に、Yセンターや、Aに訪問しました。Aへは、1回訪問して、合唱や掃除、会話等をしました。その時に、お年寄りの方と話をする事が出来ませんでした。
また、Yへは、3回訪問しました。その時は、施設の様子や、しくみを学んだり、班ごとで作った遊びで、遊んだり、時間が余ったら色々な事を話したりしました。だから、この福祉体験でお年寄りの方々と、たくさん話せるようになりたいと思い、福祉に入りました。
ふたつ目は、今までお年寄りの人達や、目の見えない人等の身の回りの人達の立場を、考えたことが無かったからです。前に、Kさんと、Oさんが、ユニバーサルデザインの意味や、バリアフリーについて教えて下さったり、身の回りで困っている人、これはいけないなぁと、思うところをみんなで話し合ったりしました。
他にも、体験として、おもりを手首や足首や、スリッパの片方だけに付けたり、目が見えにくくなるゴーグルをつけたり、ひじが曲がりにくくなった時の事を体験する道具を付けて、階段の上り下りをしたり、散歩等をしたりしました。その他にも、インターネットや本で調べたりもしました。今まで全然お年寄りの方達の立場を考えた事が無かったのに、この北学びに入ってからたくさん調べる事が、出来ました。だから、この体験を生かしてもっといろいろな人達の立場、苦労している事、大変な事をもっと知れるように頑張りたいです。
そして、福祉体験では、Yの色々な設備や、お年寄りの方達が遊ぶ時のお手伝いをしたりしました。その時、少しだけどお年寄りの方と、話をする事が出来たので良かったです。
Sに訪問した時は、5つのグループに別れて活動しました。私は、T棟の担当で、気付いたことが二つあります。
ひとつ目は、お年寄りの方に出す飲み物です。Sでは、お年寄りの方の体の事を考えて、牛乳は少しぬるくしてあり、しかも色々な人の記録が書いてあるファイルがたくさんありました。それで、どんな物が食べられるか、飲めるか等たくさん書いてあって細かく確認していてすごいと、思いました。
ふたつ目は、Sの施設です。まず、自動販売機では買った物、お釣りの出てくるところが低過ぎず、取りやすくなっていて、お金は落ちにくく入れやすいように工夫してありました。トイレでは、もたれてもいいように背もたれが付いていたり、開けやすいようにカーテンやスライドが設置されていました。他にも壁には手すりが付いていたり床には、すべり止めが付いていました。
このように、たくさんの施設がSには、ありました。しかも、このようにたくさん知れて良かったです。
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鳥居賀柄子先生の評
Mさんは、「お年寄りの方とたくさん話せるようになりたい」「お年寄りや目の不自由な人等周りの人の立場を考えたことがなかった」ことから、北学びのなかで福祉を選んだようですが、周りの人に教えてもらったり、みんなで話し合ったり、お年寄りの体についての体験をしたり、施設で福祉体験をしたりすることを通じて、たくさんのことを学び、いろいろな人の立場や困っていることに気付けてよかったです。そして、もっとわかるようにがんばりたいと考えてくれていることがとても嬉しいです。
Mさんは、この取り組み以外の場でも、きっといろいろな立場の人たちのことを考えようと意識してくれていることと思います。その気持ちを持ち続けてくださいね。
施設での福祉体験を通じて、お年寄りの方たちが生活しやすいように、細かいところまで配慮をしていたり、工夫した設備があったことにたくさん気づけたこともよい学習になたと思います。
経験したことや自分の考えや自分が見つけたことなど、とても詳しく書いていますが、福祉体験を通じて多くのことを学び、自分が感じたことや考えたことを後半のまとめの部分に入れると、もっとみんなに伝えられる作文にすることができたと思います。
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坂下義民先生の評
施設訪問に先立って、福祉関係の基本的事項について学びあったり、疑似体験をとおして、障がい者の方や高齢者の方々などの苦労や大変さに理解を深めたうえで体験学習に参加していくのですが、その中で、苦手だった会話が少しできるようになったり、これまで以上に学ぶことがたくさんあり、新たな気づきが生じていきます。また、施設での職員の方のお年寄り一人ひとりに対するさまざまな理解や優しさ、設備の細かな点にいたるまでの工夫や配慮に至るまで、細部にわたり具体的に気づいていること等の向学心が旺盛なことには驚きでした。
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