杭ノ瀬子ども会の仲間たちとハンセン病ってなんだろうと考えました。
「長島愛生園」とは、全国に十三ある国立ハンセン病療養所の一つで、ハンセン病とは「らい菌」がおこす慢性の感染症、おもに皮膚・末梢神経を侵す病気です。ハンセン病の治療薬が開発された後にできた「らい予防法」でも隔離政策は継続されたそうです。人々の間にハンセン病は、「こわい病気」「へんな病気」として定着し、ハンセン病はうつるとしてみんなは避けていってしまったそうです。収容所(回春寮)には、入所者がクレゾールの入った消毒風呂で全身を消毒していた場所があったそうです。
「阿波のでこまわし」とは、芝居小屋や農村舞台で演じられた伝統芸能です。「絵本太功記」や「傾城阿波の鳴門」などの演目が人気だったそうです。僕は「でこまわし」のビデオを見て、人形がいきいきと生きているふうに思えました。
そして、みんな同じ人間なのに、なぜ差別があるのかわからないと思いました。
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山本美博さんのコメント
「クレゾールの入った消毒風呂」・・・私もこの目で見てきました。当時のまま保存されていましたが、胸が痛みました。作文中にあるように「こわい病気」「へんな病気」という差別と偏見のもとに、正しい理解のないまま、こういった処置がなされたのだと思います。
「阿波のでこまわし」・・・差別があるがゆえに一旦すたれかけた伝統芸能。その復興にかける思いなども仲間との話し合いの中で学習できたのでは、と思います。
「なぜ差別があるのかわからない」ということですが、今回のM.Mさんのように1つ1つしっかり学習していくことが、解決への確かな一歩となるように思います。
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近藤勉さんのコメント
段落が4つあるのは、400字程度の文章では多すぎます。せめて2段落ぐらいにしましょう。各段落がスムーズに繋がっていないところは文章の流れを止めるので少し工夫しましょう。また、文章のなかに「 」が多すぎます。「 」はある意味「 」内のことばを強調する働きがあります。しかし、多すぎると強調の度合いが薄まるので気をつけましょう。文章を書くには、めりはりをつけることは大切です。
全体としては、書き出しがよかったので、「ハンセン病ってなんだろう」と、どのように皆が考えたのかが書かれていると期待して読み進めましたが、その答えはありませんでした。とにかく、いい問題提起をしたのだから、そのテーマをもっと追究して書けば問題意識のはっきしたいい文章になっていたかもしれません。
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