まずは初めに、ハンセン病についての事を聞きました。
長島愛生園とは、全国に十三ある国立ハンセン病療養所の一つで、ハンセン病にかかった人たちは、この療養所に隔離されました。
今では、ハンセン病は、薬で治る病気で、完治できる病気です。だけど完治しても地元に帰ることができず、そのまま療養所に残っている人も多いそうです。ハンセン病に対する偏見や差別があり、帰れない人たちがいると聞いて、すごく嫌な気持ちになりました。うつるからといって、その人を差別してはいけないと思います。すごく感染力が弱いためうつりにくいのに、どうしてそこまで差別したんだろう。
シニアの人たちの話を聞いて、「差別をなくす」と口だけで言っても何も変わらない、そして、「ゴールはない」と教えてくれました。今日、聞いたハンセン病の話はすごく心に残りました。
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山本美博さんのコメント
「完治しても地元に帰れないのは、偏見や差別があるから」というとらえ方に、M.Yさんのハンセン病問題に対しての真剣なまなざしが感じられます。
作文中にあるように、「差別をなくす」という決意だけにとどまらず、次の歩は何か、自分として何ができるのか、ということを考えて行動していけるといいですね。
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近藤勉さんのコメント
「まず初めに」の書き出しは、同じ意味の語句が重複しているので、「初めに・・・」の一語にしましょう。「だけど完治し・・・」の「だけど」は話し言葉なので、文章に書くときは、「しかし」「だが」などの方がよいでしょう。「感染力が弱いため」は「感染力が弱く」にした方がすっきりするでしょう。「ため」と「のに」は同じ理由を表すことばです。それが一文のなかに重なっているからです。「教えてくれました」は文脈的に「教わりました」の方がよいでしょう。
全体としては、心に残ったところをもっと具体的に書くようにしましょう。たとえば、「遠足に行って楽しかった」では、どうして、何が、どのように楽しかったかが読み手にはまったく伝わりません。感動をことばで伝えることは難しいですが、自分が感じたことを素直にわかりやすく伝えることからはじめましょう。
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