事件発生後の3回目の家宅捜索で被害者のものとされる万年筆が発見されました。この万年筆は自白にもとづいて発見されたとされ、有罪の有力な証拠のひとつになっています。
事件発生後、1度目、2度目の家宅捜索は、カモイの穴をふさいでいた布を取り出して調べるほど徹底的におこなわれました。家宅捜索をおこなった元刑事から、「捜索時には万年筆はなかった」という重要な新証言がえられました。 「踏み台のようなものをおいて、その上に登って捜索しました。かもいの奥のほうまで見えますが、そのとき中を見ても何もありませんでした」 「ずっとあとになってかもいのところから万年筆が発見されたと言われ、まったくびっくりしました。発見されたところは、私が間違いなく捜して、何もなかったところなのに、本当に不思議に思いました」 「これは大きな事件ですので責任と自覚をもって間違いなくやりました」 この元刑事の新証言に対して裁判所は、「総じて、各人の記憶があいまい」「捜索から28年もたっておこなわれたもので、確かな記憶にもとづくものか疑問がある」として信用性を認めませんでした。 元刑事は、「裁判所が来ていただければいつでもお話しする」と言っていますが、裁判所は証人尋問請求にも応じず、現場検証すらおこなわないのです。 |
事件から40年あまりが過ぎ、無実を訴えつづける石川一雄さんを支援する人の輪もひろがっています。
<呼びかけ人>私たちも狭山事件の再審と公正な裁判を求めています!
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