トップへ トップへ  当NPO概況  資料  リンク
イベント情報 投稿記事 狭山事件 差別事件 クローブアップ オススメ コラム
イムジン江の霧の中に「国境」をみた!
〜韓国に研修旅行へ行ってきました〜

取材:ヒューマンライツわかやま



出発&到着!


2003年11月23日(日)晴れ AM8時

NPO法人ヒューマンライツわかやま一行は、関西国際空港に集合し韓国に研修旅行へ出発するべく、9時55分の飛行機で出発。


行きの飛行機は揺れることもなく、無事に仁川(インチョン)国際空港に到着。


昼食


少し出発が遅れたこともあって、やっと昼食にありつくことに!
ソウル市内で「石焼ビビンバブ」を舌鼓!

12月31日に「年越しそば」を食べるのと同じように、韓国でも31日に「ビビンバブ」を食べていました。

【日本では・・・】

1. 人生はそばのように細く長く生きるという意味で食べる。
(関西では運を呼ぶ「うんどん(うどん)を食べて「太く長く」を願うところもあります)

2.切れやすいそばを食べて、1年の苦労を切り捨てる。

3.そばは「風雨でたれても日に当たるとすぐに立ち直る」植物なのでそれにあやかる。


という由縁がありますが、
韓国では・・・
「残り物を次の年に越すと縁起が悪い・・」
ということで、ご飯の上に残り物のナムルと、コチュジャンというからし味噌をのせて31日に食べきっていました。

しかし、これは少し前の話で今では「食べたいときに食べる」みたいです(このへんは日本と同じですよね!)

そして哀しいことなんですが、このビビンバブは「女性が嫌いな食べ物」のひとつになっています。(これも今もそうなのか、よくわかりませんが・・・)
儒教の国、韓国では男性が食べ終わった後、残り物を女性が食べるという慣習がありました。
残り物のナムルなどをご飯の上にのせて食べるビビンバブ。
毎日同じ物を食べるなんて当然あきあきしますよね!?


「西大門刑務所歴史館」へ






昼食を食べた後「西大門刑務所歴史館」へ。
ここは、独立運動をおこなう韓国人を捕まえ監禁するためにつくられた場所で、一度入れられたら生きて出ることはできないと言われるほど、厳しく残酷な拷問や処刑がおこなわれていました。

この「西大門刑務所歴史館」の展示は、ほとんどハングル表記でしたが、体験型展示を多く取り入れていたということで、日本軍によるあまりの残酷な拷問や処刑の様子は、その場に立っているだけでひしひしと伝わってきました。


さて、展示内容ですが・・・・
1階「追悼の間」には、映像の間、案内室、企画展示室、資料室の4室に分かれており、「西大門刑務所歴史館」設立の背景や歴史的変遷が紹介されていました。
展示の詳しい内容は理解できませんでしたが、ここに収監された朝鮮の人びとの裁判内容は日本軍による裁判であったため、判決文は読むことができました。
判決内容はというと・・・・・・裁判にかけられて処刑された人びとはもちろん独立運動に関わった朝鮮の人びとです。


そして、2階「歴史の間」には、独立運動史を展示した民族抵抗室、実際に使われていた手錠などが展示された刑務所歴史室、悲惨な拷問の再現や壁棺、独房を再現した獄中生活室で構成されていました。
※ちょっと重要!

この展示を日本人がみて、どう感じ、後世にどう伝えていくのでしょうか。
「西大門刑務所歴史館」の展示は、日本によるあまりにも残酷な拷問と処刑の事実を、後世にきちんと伝えるという趣旨のもとに展示・構成されています。
しかし、趣旨のままにみる来館者もあれば、逆に「反日感情そのまま・・・」という展示に抵抗を覚えるという意見もあるかと思います。
しかし、よく考えてみれば、歴史的事実を包み隠さず展示することの重要性を、私たちはもっと学んでいかなければならないと思います。
そうした立場から、例えば元日本軍による強制連行の事実や元日本軍「慰安婦」の話などについても日本人としてもっと知る機会が必要だと思います。


【独立運動とは】

独立運動日本の植民地支配からの独立を求める運動のことです。


3月1日、ソウルの塔洞公園(パゴダ公園)で集会が開かれ、朝鮮の独立と朝鮮人民が自由民であることを宣言した「朝鮮独立宣言書」が読み上げられました。
そして「独立万歳」の叫びとともにデモの隊列がソウル市内に繰り出しました。

当時ソウルには、かつて韓国皇帝だった高宗の葬式に参加する人びとが集まっており、これらの人びとも合流して行進は数10万人にふくれあがりました。
そして5月まで各地で大規模なデモ行進などが展開され、参加者は100万人とも200万人ともいわれます。
そこで日本は・・・・・・憲兵や警察、軍隊を動員し発砲などの武力で弾圧し、武装した民間人も刀剣などでデモ行進に襲いかかり、多くの人びとを虐殺しました。


【佳世談】

「西大門刑務所歴史館」は、日本人観光者向けになっていなかった。
(展示室内が全てハングル表記であったので・・・)

私たちが行ったのは夕方であったにもかかわらず、韓国の子どもたちが勉強のために来ていた。
日本人としてこのような歴史館を訪問して、日本軍がおこなった残虐な拷問の数々を初めて知った。

是非、みんな訪れるべき!


更 新 情 報







担当からのコメント