和歌山・部落解放運動史論
| ||||||||
発行元の関係者に聞くと、今年が和歌山県水平社の創立80周年で、それを記念してのものらしい。 丁装は、セピアがかった茶色、昔和歌山市の岡公園にあった和歌山市公会堂の写真。 戦争の空襲で焼け、今は無いがこの時の様子を当時の人に聞くと、警察に取り囲まれ大変な騒ぎとなったようだ。 (この頃の警察って、今もだけど・・・ちょっとオカシイからね) 創立大会は、80年前の5月17日ここで開催されたそうだ。 さてこの種の出版物は、学者が難しいことを書いたり、発行元の押し付けがましさが目に付く(これは失礼)。 しかし、運動の当事者がわりとタンタンと書いている。 それに、部落解放運動の関係者だけでなく、女性、宗教者、企業などそれぞれの立場から自由に主張している。 聞くと、執筆者はそれぞれの所属を代表して書いているものではなく、自由に書いているらしい。 「論」とされている所以(ゆえん)だ。 考えると、全国的にはこうした出版物がたくさん出されているが、和歌山では皆無といってよい。 是非にご一読を・・・。 |