知的障害者通所授産施設「麦の郷 はぐるま共同作業所」で働いておられる辻本広宣さんと神谷和典さんにお話をおうかがいしました! |
イ ン タ ビ ュ ー 辻本=辻本広宣(はぐるま利用者) 神谷=神谷和典(はぐるま職員) Q=M口亜紀(インタビュアー) ◆辻本さんの生活についてQ 何人で生活されてますか? 辻本 6人で。 Q 6人の仲間と一緒に食べたりしますか? 辻本 3人くらいで食べます。月曜〜金曜日はみんな一緒に食べます。 土日・祝日は、一緒に食べずにみんなバラバラで食べることが多いです。 早いときは、午後4時にご飯を食べて、5時頃に寝ることもあります。 神谷 6人のグループホームやけど4人が製パン事業部なんで、早朝からの勤務があるんです。 身体を休めるために「寝よ」と言っても、朝の2時頃から起きてるんです。 Q 六十谷(グループホーム)からなのに、なんで午前2時に起きるんですか? 辻本 目覚めるからです。 Q 休みはなにしてますか? 辻本 ゴロゴロしてます。 Q 休みは出かける? 辻本 デートにでかけたり・・・ ◆神谷さんご自身のことQ 神谷さんご自身が働き出したきっかけは? 神谷 僕自身、怪我して手に障がいがあるんです。 仕事探してて、知り合いがいたので。 はじめは高齢者生活支援センターにいて、次の年にくろしお作業所にいって、はぐるまにきました。 Q はぐるまに勤めだして、つらかったり嬉しかったことは? 神谷 障がいをもってても普通に接してほしいなと思う。 Q 私なら「社会で当たり前に生きたい!」と思いますね。 利用者に望むことは? 神谷 けっこう僕、厳しいんですよ。僕の中で仕事と普段の切り替えをしてるつもり。 仕事は一生懸命してほしいし、普段はあほな話もしてるし。 辻本 けっこうきついよ。 Q 落ち込むことないですか? 辻本 (落ち込んだりは)ないよ。 「見返したろう」と思う。「いつか追い抜かしたる」と。 神谷 みんなが経験してることを経験してほしい。 たとえば、映画に行ったり、遊びに行ったり、デートしたり、旅行へ行ったり。 ほんまに些細なことが、なかなか経験できないという現実があるんでね。 ◆社会に対して・・・Q 社会に対して訴えたいことは? 辻本 法律(障害者自立支援法)なくしてほしい!もっと上の人に知ってほしい。 たくさんのえらいさんやNHKが取材に来たけど、もういいから、もっと上の人に来てほしい。 神谷 首相か? 辻本 うん、福田さん。 ◆最後に・・・Q 最後に作業所や神谷さんに思うことは。 辻本 給料上げてほしい。 神谷さんに、もっと朗らかにいてほしい。 白衣を着たらうるさい、脱いだらコロッと変わる。 でも、それがいいところと思う。 |