秋田雨雀・土方与志記念青年劇場 梶山季之=原作 ジェームス三木=脚本・演出族 譜 | ||||||
日 程
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あ ら す じ 昭和15年、朝鮮・水原郡(スウォン)。 日本政府による「創氏改名」政策の任にあたっている谷六郎は、改名を拒んでいる地主・薛鎮永(ソルヂニョン)の説得を命じられる。 薛は、日本軍に二千石の米を献納する親日家であったが、改名に応じる様子はない。 家を訪れた谷に、700年にわたって受け継がれたきたという“族譜”を見せ自分は一族の当主として“姓”を変えることはできない、と語る・・・ ※「譜族」とは・・・朝鮮語で一族の代々の当主が家系図とともに、それぞれの時代のできごとを書き残し子々孫々に伝えるもの | ||||||
コ メ ン ト 日清・日露戦争に勝った日本が朝鮮を植民地にしたという歴史を「国家とは何か」というテーマをもとに繰り広げられる。 よく考えると、今の日本もアメリカに真綿で締め上げられるような「欧米化」が着々と進んでいる。 これはアメリカの陰謀か、日本人の鈍感さなのか、それとも「欧米化」を日本が「選択」したのか。 そこに日本に住む一人ひとりの意思は完全に無視される。 朝鮮に対して日本政府が犯した罪とアメリカのご機嫌をとる日本政府。 当たり前のように存在するものすべてに対して、立ち止まって向き合って考えることが今必要なのではないでしょうか・・・ (M口亜紀)
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